ライフガードの藤田さんからご紹介いただいた湯地さんはサーファーで会社員。
勤務先の NTT ネオメイト南九州は、動画配信を使って宮崎の波情報をライブで提供。
http://www.ii-nami.com/
昨年10月に開催された海のカーニバルの協賛企業にもなっています。
企業の社会貢献と NPO の活動をコーディネート
した話を伺いました。
(編集部)どうして「宮崎の波情報」を企業のサイトで配信しているのですか。
自社のブロードバンドの普及の一環として、動画配信を企画しました。
もともとは有料サイトとしてスタート。営業もしました。
さらに営業をかけて事業化する道もあったのですが、企業の地域貢献に方向転換しました。
宮崎県内のサーフィンスポットにウェブカメラを設置し、24時間、動画配信しています。
他の媒体で、これだけの情報を発信しようとすると、莫大な費用がかかりますが、
ブロードバンドなら、限られた経費で可能です。
ただ、実際にカメラを設置する際には、地元のサーファーやショップとの調整が必要でした。
金儲けの事業ではないということで、宮崎県サーフィン連盟の協力が得られました。
設置場所の土地利用の規制をクリアするのも大変でした。営業優先では、とてもできない事業でした。
旧福岡ドームの動画配信が話題になりましたが、宮崎の波情報を24時間動画配信するのは、
NTT西日本グループだからできる事業だと思います。
ウェブカメラは、ランニングコストが安いので、このシステムを防災に活用した自治体もあります。
(危険な時こそ警戒水域の確認に走らされる現場の職員には嬉しいシステムです。(編)
)
(編集部)宮崎に行けば、必ず波があると言われますね。
宮崎県内には、約40箇所のポイントがあります。ビギナー向けから上級者向けまで、
いろんなポイントがあって、 ビギナー向けのポイントでも、いい波がきます。
サーフィンは、波がありすぎてもダメですが、そんな時は、ふだん波が出ないところに波が立ちます。
波がないときに、波が立つポイントもあります。だから、宮崎では、必ず、どこかでサーフィンができます。
千葉県にも、たくさんポイントがありますが、冬の水温は、5度違います。宮崎なら、冬でも、海に入ってしまえば暖かい。
1年中サーフィンが楽しめる日本一の環境です。
(編集部)サーフィン大会を企業が主催していますね。
サーフィン大会を主催して、動画配信すれば、アクセス数が増える。大会の運営は、 NPO が協力する。
企業と NPO が協働して、行政の補助金なしで運営しています。
昨年10月の第 2 回大会は、海のカーニバルというイベントと一緒に実施しました。
(このイベントの実行委員長が、宮崎サーフライフセービングクラブの藤田さんでした。)
メンズの部、レディースの部、ボディボードの部、キッズの部に
全国から280名が参加しました。
参加者に運営ボランティアも加わって、400名でビーチクリーンもしました。
今年の第3回大会は、もっと気軽に参加してもらえるよう、ウェットスーツのいらない夏に開催する予定です。
サーフィン体験ツアーも企画して、宮崎の「いい波」を全国に発信したいですね。
(編集部)次のリレートークに登場してほしい人を紹介してください。
サーファーズネットワークの林さんです。現在、NPO法人の認証申請中です。
これから、どんな組織づくりをして、どんな事業を展開するのか聞いてください。
(編)インタビューが終わってから、これからのNPOは、企業と一緒にやることを考えないと発展しない
という話で盛り上がりました。企業がNPOと協働する時、窓口になる企業の担当者には、
企業内での営業とプレゼンが求められます。それに比べて、NPOは、(街が元気だネット!も含めて)
組織内での営業とプレゼンが弱い。もっと、NPOから、企業に営業をかけてもいいのにと言われました。
街が元気だネット!もチャレンジしたいと思います。
|