街が元気だネット!
NPOレポート
 
 
 

■「安心・安全」より「生きている実感」
                                                                                                                       


「安心・安全」より「生きている実感」がほしい。
 「やっど」という前向きな宮崎弁を法人名にしたNPO法人の理事長、永山昌彦
は言った。


 「親が死んだら施設に行く。」
そんな常識を背負った障害者として生きてきて、親が死んでも、施設に入らない
選択があるという前例をつくった男が、障害者の「あこがれの人生」を「あたり
まえ」にするために、 「障害者自立応援センターYAH!DOみやざき」を、NPO法人
にした。

障害者にとって、自分で選択して、自分で責任を持って生きていくことは夢で
しかなかった。
 福祉サービスは、「措置」と呼ばれ、行政の独占事業だった。
 平成15年4月1日。支援費制度が始まった。
 介護保険と同様に、利用者がサービスを選択する制度だ。
 介護保険との違いは、ケアマネージャーではなく市町村がサービス量を決定す
る。自己負担額が、サービス量に応じてではなく(応益負担)、負担能力で決め
られる(応能負担)。国の責任として国が費用の全てを保証する。
 長年の障害者自立運動の成果として、支援費制度が実現した。しかし、自己選
択できるといっても、多様な事業所がないと利用者は選択できない。
 障害者自身が事業者になり、サービス提供者になることで、自立を望む当事者
に寄り添え、力づけられる。当事者が望むのは、障害者を守る「介護」ではな
く、本人がやりたいことができるように手助けする「介助」だ。そんな理念でヘ
ルパー派遣事業に取り組んでいる。
 そのほか、自立生活を体験する「自立生活体験室」は、年間200日稼動し
た。

 ここで経験を続けた二人の体験者が、それぞれ、アパート暮らしを始める。
 自己決定が難しいと思われる人でも、聞き方を変えれば選択できると言い切
る。
 「当事者主権」の発想を大事にすること、それぞれの経験を持ち寄って、互い
に力をつけていくこと、
 地域の課題を地域で解決していこうとするNPOに最もたいせつなことを、ここ
で見つけた。
 そんな現場を、たずねてみたいと思った人は、今すぐアクセス。
http://www.h6.dion.ne.jp/~yahdo/
 
 
 
   
 
 
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