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NPOレポート
 
 

                                                                                                                         


宮崎NPO事情A「小さな看板」 

 

    宮崎県のNPO法人第1号認証の理事長は、            

    法人化しても「自分たちは変わらない」と言った。   


 
 
 

 早い時期から、認証申請する、自分たちが第1号になると言って、
いつまでも宮崎県だけゼロだったらと心配した県の担当者を安心させた人は、
確かにそう言った。


 予算書を見た。法人化前と変わらない。
人を雇うわけでも、補助金をあてにしているわけでもない。
むしろ、自分たちで持ち出したお金で運営しようとしている。

 それなら、なぜ法人化するのか聞いた。 「看板が欲しかった」と言われた。

 

                               

 お店のトイレが、障害者でも使えるか調査に行く。
すんなりとは入れてもらえない。


 そんな時、宮崎県に届け出て認証を受けた法人だ。
事業計画も予算書も閲覧できる。
もちろん営利目的ではない。 そんな信用が、看板が欲しかったのだという。

 県の担当者は、自分が恥ずかしくなった。
とにかく早く第1号の認証法人をほしがっていた。

 その人たちは、優遇税制も何もない こんな小さな看板を手に入れるだけだった。

 宮崎県という大きな看板で仕事ができるのに
自分は、何をしているのだろうと思った。 なんだか目頭が熱くなった。

 

 その日から、宮崎県のNPO担当者は、 NPOの可能性を信じるようになった。
 
 

 宮崎県のNPO法人認証第1号の「宮崎福祉のまちづくり協議会」は、
自分たちでお金を持ち出して、事業に取り組む意味を、そんなNPOの姿勢を、
今も教えてくれる。

 

 

 
   
   
 
 
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