◆主な活動は?
・「延岡こども発達支援センター さくら園」の運営
【1】障がいがある子どもや、特別な支援が必要な子どもの療育。
【2】重症心身障害児・者通園事業の運営
【3】小学校低学年の放課後支援のための児童クラブの運営。
【4】家族の支援。
【5】おもちゃライブラリーの運営。
【6】「さくら園」を拠点とした地域福祉推進の活動。
・市民のウォーキング教室・健康教室
・転倒予防教室
・市民活動に関する講演会、公開講座 等
延岡市立西幼稚園の跡地を利用して運営しているさくら園では、地域の皆さんに「サポーター」としてお手伝いいただいています。サポーターの皆さんには、園内の環境整備(清掃作業)をはじめ、さくら園の事業運営(行事の時の活動)に参画していただいています。また、多くの学生ボランティアや地域ボランティアの皆さんといっしょに、地域福祉の推進を行っています。
◆活動を通してうれしかった事は?
措置事業として展開していた障がい児施策の分野に、契約方式という新しい形が導入された平成15年に「延岡こども発達支援センターさくら園」の運営をまかされました。
それまでは、社会福祉法人が運営していた訳ですから、NPO法人が障がい児の通園事業(児童デイサービス)を運営すると言うのは画期的なことでした。
県内でも初めてのことで、「NPO法人で大丈夫なのか?」と言う声があったのも事実です。
この点一つをとっても、延岡市のNPO法人に対する考え方の先駆性を有難く受け止めています。
活動を進める中で、年月と共にNPO法人が市民権を得、社会福祉法人でしか受け入れられなかった社会福祉士養成実習の受入れなどができるようになりました。
県内にも、障がい児・者療育を初めとする福祉事業を運営するNPO法人が次々に設立され、大切な事業を展開していることを大変うれしく思います。
◆どんなところにやりがいを感じていますか?
現在の主な活動は、「延岡こども発達支援センターさくら園」の運営です。
時代の変化と共に、社会情勢や保護者のニーズも変化しています。
「さくら園」が開設された昭和50年当時と現在では、情報の収集や提供の量、地域の皆さんとの関わり方や考え方にも、大きな変化がみられます。
たとえばそれまでの障がい児療育の現場では、プライバシーの保護のためになるべく外部との接触を避けるという雰囲気がありました。でもそうしてしまうと子どもだけではなく、親や家族まで社会との関わりが希薄になり、悩みがあっても自己完結しようとますますバリアをつくってしまったり、周囲も障がい児やその家族との距離の取り方がわからず、心配していても声をかけずらいという状況が発生します。そうではなく、もっと地域と連携して社会が障がい児を守り育てる環境が必要ではないかという声が高まってきました。
そのような変化を敏感にキャッチすると同時に、時代は変わっても「不変である親や家族の思い」をしっかりと受け止めて、事業を展開をしていかなければならないところが難しくもあり、やりがいを感じるところでもあります。
◆この活動を通じてどんな事を実現したいですか?
地域福祉の推進です。
延岡地区、県北地区の支援の必要な児童、成人及び家族の総合支援の場として、関係機関・団体と連携をとり、地域の療育体制の一端を担う事業所としての機能充実に努めたいと思います。
現在、地域の皆さんとの交流の場を設け、障がい児・者への理解者を増やしていくことを始めています。今年度から立ち上げた、「さくらサポート倶楽部」の充実を図り、「さくら園」を通しての地域貢献も実現していきたいと思っています。
◆5年後どんな活動をしていますか?
「さくら園」の更なる充実と、「NPO法人げんき」が、設立当初に掲げた「健康な身体づくりの推進および地域社会の活性化に寄与する活動」を、進めていきたいと思います。
◆協働事業への考え、取り組みについて
【協働実績】
○ 延岡市障がい児療育強化事業
○ 延岡市障がい児療育機能強化事業
○ 障がい児・者日中一時支援事業
○ 重症心身障がい児・者通園事業B型
○ 児童クラブ事業
○ 地域福祉コーディネーター実践モデル事業
協働事業と言っても、様々な形態があります。
現在は、委託事業の受託が主な協働事業になっていますが、今後は、行政とだけでなく、企業や他のNPO法人等と協働して地域福祉推進の事業を進めていける力をつけていくことが必要だと考えます。
◆最後に一言PRを
生命(いのち)を支えるのは心と身体です。「NPO法人げんき」は、市民の健康(げんき)づくりを応援します。たとえ自分や家族に障がいがあっても、げんきに暮らせる地域の実現を目指します。
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