NPOパートナー・リレー・トーク


第6

協賛より共感、協働

宮崎沖電気  総務部  安全環境チーム

       高橋 浩臣さん  磯江 邦洋さん 



宮崎沖電気 河川清掃活動

 「サーファーズネットワーク」林さんのリクエストは、環境問題に関心の高い企業の人。そこで、 NPO法人主催の環境ボランティアに参加している宮崎沖電気の高橋さんと磯江さんに聞いてみました。

(編集部)どんなキッカケで、 NPO法人の活動に、社員が参加したのですか?

  清武町地区の安全衛生協議会という企業の集まりで、 NPO法人「きよたけ郷ハートム」の初鹿野さんに、2度、講演をお願いしました。

NPOって何?という話からはじまり、NPOの活動が、清武町を元気にするという話に共感しました。

話を聞いていると、自分が、いつも元気をもらいます。

 宮崎沖電気では、社会貢献活動として、年 4回、 環境ボランティア活動 をしていました。ハートムは、

毎月、清武川と八重川を交互に、清掃活動をやっています。 一緒にやってみようという話になり、

ハートムの活動日に休日の社員に、案内のメールを出しました。50名以上の社員が参加しました。

清武町内の人だけでなく、わざわざ、 都城・ 日南から出てくる社員もいて、うれしくなりました。会社から

呼びかけをしない月に NPOの活動に参加している社員もいます。

 子連れで参加すると、子どもの方が、ふだんの生活の中で、環境美化について、親を注意するようになったりします。


NPO法人主催の清武川清掃に参加

 宮崎沖電気は、 24時間稼動しています。平日でも、必ず休みのグループがいます。清武町内の福祉施設の夏祭りに屋台を出したり、ふれあいハイキングに参加したり、イベント当日に、休みのグループがあるので、曜日に関係なく参加者が集まります。


(編集部)企業の社会貢献活動として、何をやっていますか?

 台風の後には、会社周辺の町道の清掃活動に100名を超える社員が参加しました。 タンザニア 難民キャンプ に古着を送った時は、十数箱も集まりました。

環境教育のインターンシップは、地元の中高生を対象に、プログラム学習や工場見学を実施します。環境負荷低減活動に興味を持つ生徒もいます。

 

ゼロエミッションにも取り組んでいます。社員食堂の生ゴミは、産業廃棄物から資源に変わりました。残飯が、土壌改良剤に生まれ変わり、資源として活用されています。

「おきの郷スポーツ施設」は、地域貢献の為のスポーツ施設として、清武町及び地域住民の方へ、割安の料金で開放しています。 10歳以下の子どもたちを対象にしたサッカー大会や沖電気陸上競技部によるランニング教室等も開催しています。 総務部の社員が、スタッフとして、大会運営を担当します。

(編集部) NPOにとって、企業といえば協賛というイメージでしたが、協働で社会貢献活動をやるのもいいですね。会社のスタッフの方が、仕事で、ボランティアコーディネーターをされています。会社独自で企画されるメニューと、企画段階からNPOと協働してつくるメニューがあれば、社員の選択肢も増えます。

 動員や割り当てではなく、社員の自主的な参加で人数が集まります。 新入社員の歓迎会で、河川清掃ボランティアをかねて親睦バーベキュー をした職場もあります。 自分で拾う体験をすると、ゴミや吸殻を捨てなくなります。.

研修より効果的な面もあるんです。

NPOの側も、もっと、情報発信してもいい。 NPOがどんなことをしているのか、まだまだ知らない人が多いんじゃないですか。

(編集部)次のリレートークに登場してほしい人は?

 指名はお任せします。個人的には、障害者雇用とか海外の援助協力NPOさん、地球温暖化対策で緑化支援を行っているNPOさんとかの話が聞きたいな・・・と思います。

(編)今回の取材は、「目からウロコ」でした。企業は、不景気だから協賛が厳しくなった。そんなことばかり考えていましたが、企業の社会貢献担当スタッフの方に、 NPOの活動を知ってもらえれば、有給のボランティアコーディネーターが誕生します。「街が元気だネット!」で、もっと、いろんなNPOの活動を紹介してしよう!と思いました。

          【2005.6.17 街・元気 事務局S】

 

   
   
 
 
お問合わせ:街が元気だネット!事務局