2004年09月25日
十月から県が開く本年度の民間非営利団体(NPO)運営研修事業を、特定非営利活動法人(NPO法人)三団体が受託することになった。県生活・文化課によると、異分野で複数のNPO法人に事業を委託するのは初めて。三団体は「今回の研修を契機に、県内の団体を中間支援する機関のモデルケースになれば」と意欲を燃やしている。
研修事業を企画、運営するのは宮崎市の宮崎文化本舗(石田達也代表理事)、みやざき子ども文化センター(片野坂千鶴子代表理事)、清武町のきよたけ郷ハートム(初鹿野聡理事長)。現在は研修に向け実行委をつくり、準備を進めている。
二〇〇一、〇二年の研修に携わった宮崎文化本舗の石田代表が、他の二団体に協力を依頼。それぞれが講師を選定した。
研修は、活動選びのポイントを解説する初級講座、組織運営が学べるマネージメント講座など。初級は日向、西都、都城市で開き、NPOに興味のある人の参加を求めている。
県内のNPO法人は二十四日現在で百十団体で、約半分の五十四団体が宮崎市内で活動。同市では市と各団体を結ぶNPOみやざき(星山健一理事長)があるが、県内全域をカバーする中間支援機関はない。
将来法人化するNPOは県内で二百に達すると見込む同課は、設立までの審査、認証の事務が主な仕事。「行政が立ち入り過ぎないのが理想の形」としている。
石田代表は「NPO同士が独自のノウハウを持ち寄れば、新しいパターンの活動ができる。活動分野だけの交流でなく、横のつながりも強めたい」と話している。
宮崎日日新聞 9月25日
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