*このレポートは、「メディアミックスによるNPO・ボランティア広報事業」(宮崎県社会福祉協議会委託事業) の一部です。
【お話】営業2部部長 岡留芳政さん
「会社の理念として『地域へ貢献できる企業を目指す』とあります。県内の方々にもっと地元の商品を消費してもらいたい、そしてもっと地域に還元をしていきたいと思っています。」と話してくださったのは、サンAジュースでおなじみの宮崎県農協果汁株式会社営業2部 部長 岡留芳政さんです。

◆きっかけは・・・
 会社が昭和49年創業ですが、もともと地産地消の地場の産品の原料をいかし、農家の経営を下支えすることから始まった会社です。県内農家の育成として、農家の安定のために、野菜や果物が市場で安いときに買い上げて、加工品をつくることから始まっています。地元の農産物を利用し10年くらいは、赤字が続いていましたが、経営が軌道にのるにつれ、地域への恩返しができるようになってきました。地元企業として、時には収支を度外視した動きもしています。
災害時の支援を考える「防災セミナー」
 
災害支援ボランティア活動
 
災害支援ボランティア活動
 
商品(縣廰Chaちゃ茶)
 
商品各種
 

◆主な活動は?
 宮崎市観光協会や教育委員会、マラソン大会、サッカー大会など各種イベントに冠スポンサーとしてついたり、協賛をしたりすることが多いです。巨人軍のキャンプにも協賛出店しています。5月の宮崎国際音楽祭などのカタログに協賛広告を載せたり、県内のいろんなイベントに協賛・協力をしています。  
 郡部のイベント・祭りなどには、地元の農協さんを通して協賛を行っています。
 平成20年7月に東児湯5町と防災協定を結びました。もし災害があったときに工場内の飲料水・生活用水を提供することになっています。
 平成21年2月には、宮崎市と防災協定を結びました。県トラック協会や県建設業協会との防災協定はありますが、地元企業では初めてと聞いています。  
 宮崎市の生目台団地とは、地域住民と災害時の協力協定を結んでいます。これは、台風14号のときに水がでなかったという教訓からですが、生目台の住民との話し合いの結果、現在、公民館に10ケースの水を備蓄しています。またサンAの自動販売機は、災害時や緊急時に自治会の協力を得て、飲料を提供できるようになっています。  
 
 平成19年の防災環境フェスティバルでは、売上金を障害者団体に寄附しました。 平成20年3月には、「災害時の支援を考える防災セミナー」にボランティア参加をしています。また、「県民がつくる宮崎防災ネットワーク」に参加し、社員の防災意識の向上や企業としての地域貢献を進めています。  

 3年前の延岡の台風のあとの流木の撤去作業のときは、作業ボランティアとジュースの提供をさせてもらいました。

◆活動を通してうれしかった事は?
 社員教育の一環としてもボランティアへ参加していますが、実地訓練などでは、身障者の手となり、足となることが経験できて、大変勉強になりましたし、障害を持つということを、自分のことのように感じられました。お役に立てるということで、参加してよかったと感じました。またお礼の言葉をいただいたときは、本当に参加して良かったと感動しました。


◆この活動を通じてどんな事を実現したいですか?
 当然のことですが、会社として利益をあげて、地元に納税し、また地元に還元していきたいと思っています。
 地元の農家を育成し、地元のもので作った商品を地元の人に愛してもらいたいと思っています。そして、地元に還元する会社だということを多くの人に知ってもらいたいです。

◆5年後どんな活動をしていますか?
 現在、工場はHACCPやISO9001を取得しており、技術力は全国に誇れるものがあります。工場の生産の約9割は県外企業のOEM生産をしています。その意味では、外貨を稼いでいるのですが、県内の原料を使って生産していくということを目指したいと思っています。当社の消費量は県内の消費量の1割に満たないシェアです。この社シェアを2倍にすることが当面の目標ですが、地元での消費量が増えれば県内農家の所得が増えるということにもなりますし、県内に幅広い地域還元ができると思っています。
 また防災環境フェスティバル等で、防災意識を高める活動を行っていきたいと思っています。

◆協働事業への考え、取り組みについて
 平成20年7月 東児湯5町との防災協定。
 平成21年2月 宮崎市と防災協定。 宮崎市の生目台団地とは、地域住民と災害時の協力協定。
 学校教育との連携では、イベント時とか学校のバザー時に商品を定価より安く提供し、販売価格の売上金を、活動の資金作りにしてもらったりしています。工場は、小学校の社会見学のコースにも入っています。

◆最後に一言PRを
 昨年9月より500mlペットボトル茶「縣廰Chaちゃ茶」が発売されています。このお茶は「宮崎県」と「JA宮崎経済連」が宮崎県農協果汁鷏協力のもと発売したもので、県産茶葉100%使用(宮崎県は全国4位の茶産地)で、県内の茶の消費拡大のために作りました。宮崎県庁内のオレンジ色が目印のサンA自販機と県庁横のみやざき物産館のみでの限定販売の商品です。
 地元での消費量を増やし、県内に幅広く社会貢献をしていきたいと思っています。 こんな地元企業と地元商品を愛してください!!

◆会社プロフィール
 会社名 宮崎県農協果汁株式会社 シンボルマーク『サンA』
 所在地 宮崎県児湯郡川南町大字川南20016-3
 設立  昭和48年12月1日
 資本金 94,338万円
 従業員 229名(平成20年7月1日現在)
 代表者 代表取締役社長 羽田 正治
 生産ライン ペットボトル、缶、瓶、小型紙パック、農産物加工
 事業所 本社工場
 宮崎県児湯郡川南町大字川南20016-3
 TEL:0983-27-1111 FAX:0983-27-4584
 営業一部:東京都品川区西五反田2丁目9番4号 Nビル3F
      TEL:03-3495-1471 FAX:03-5740-5562
 営業二部:宮崎県宮崎市大字恒久字春日田1215-1
      
TEL:0985-64-0081 FAX:0985-64-0082
 社章
  太陽をイメージさせる『オレンジの丸』と大地、その広がりを象徴的に描いたグリーンの輪を組み合わせました。 大自然の中で育ち、そしてこれからもますます伸びゆく宮崎県農協果汁をアピールします。
 企業理念
 1. 我々は健康とおいしさにこだわりをもった企業を目指します
 1. 我々は地域へ貢献できる企業を目指します
 1. 我々は自然との共生と農業の発展に寄与します

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