*このレポートは、「メディアミックスによるNPO・ボランティア広報事業」(宮崎県社会福祉協議会委託事業) の一部です。
【お話】代表 細山田 三保子さん
ノルデッィクウォーキングで何ができるのか?目的ではなく手段として「MIYAZAKIノルデッィクウォーキング」をブランド化したいんです!
【ノルディックウォーキングとは?】
クロスカントリースキーの選手たちが、夏の間の体力維持と強化トレーニングとして実施していた「スキーウォーク」のことを、ポールを使った簡単な歩行運動として紹介されたものが「ノルディックウォーキング」です。
 1930年代にフィンランドで始まったとされ、スキーのストックのような形をした専用ポールを両手に持ち、上半身の筋肉を使いながら歩くトレーニング法です。
 1997年の春、フィンランドで始めて現在紹介されている「ノルディックウォーキング」が発表されました。誰でも簡単に覚えられ、5分〜10分で運動効果を感じられるスポーツとしてヨーロッパで普及しています。


◆きっかけは・・・
 誰でも、どこでも、年齢や運動能力に関係なく、2本の専用ポールを使って気軽に出来る、全身有酸素運動であるノルディックウォーキングを宮崎県の方々にも知って欲しい、そして宮崎県内に多くのノルディックウォーカーが生まれ、県民の健康増進に寄与したいと思いました。
 
また、自然豊かな宮崎県の環境を活かした「南国宮崎ノルディックウォーキング」を全国に発信したいという夢を掲げて、2008年12月にNPO法人宮崎県ノルディックウォーキング協会を設立しました。最初からスポレクや森林セラピーなど行政とのジョイントを視野に入れてまのしたので、任意団体よりNPO法人という法人格を持っていたほうがジョイントしやすいのかなと思いまして、NPO法人化しました。
 地域の皆さんの健康促進とかはもちろん在りきなんですが、それより更に宮崎県の自然環境や文化や歴史を活かした南国・宮崎ならではのノルディックウォーキングというものを全国に発信していきたいという思いが強くあります。つまり「MIYAZAKIノルディックウォーキング」というひとつのブランドを作り上げたいのです。ノルディックウォーキングは寒い地方で、夏場のスキーのトレーニングとしてとして確立されました。場所を選ばず、どこでも誰にでもできるスポーツです。後発地域ですが宮崎の良さは「季節を問わない」「山や海など豊かな自然に恵まれている」「歴史や文化的な場所がいたるところにある」など、とっても魅力的なコースが組めます。観光客も呼べます。観光とノルデッィテクウォーキングを組み合わせた新たな観光の形を提供できます。私はノルデッィクウォーキングを単にスポーツとしては捕らえていません。地域の活性化、宮崎を全国に発信していくためのツール、手段だと考えています。
ウォーキング風景
 
ウォーキング風景
 
ストレッチ
 
セラピーポールストレッチ
 
北郷ネットワーク
◆主な活動は?
 県内各地での体験会や研修、また指導者養成のための指導者講習会の開催、自治体や企業とタイアップしたイベントの開催などを行っています。 任意団体としてスタートしてから2年間の地道な広報と体験会やイベント活動を通して、現在、県北・県央・県南で定例会も開催できるようになって来ました。今後はこのような取り組みを基盤にして定例化し、年間行事として定着させていこうと考えています。特に指導者の育成、指導者講習会は、今まで年1回だったものを3ヶ月に1回くらいは行っていけるようにしたいです。
 まずは宮崎県各地に指導者を増やすことでノルディックウォーキングの普及のための人材育成を進めたいと思っています。現在会員数60名のうち、40名弱が指導者として協会に登録されています。そういう指導者の方たちが自発的に地元でノルディックウォーキングのイベントを行っていただいて、地元の商店街とか観光協会とかと組んだ仕掛けなどを行っていけるよう、協会としても支援に取り組んで参ります。
 また、当協会は「豊かな自然を守り、省エネ・省資源を実践する〜エコフラッグ・ムーブメント」に参加しています。 大自然をフィールドとしたノルディックウォーキングを通じて、自然の恵みへの感謝と、その地球環境を次世代へも引き継ぐ大切さを常に伝えていきたいと思います。

◆活動を通してうれしかった事は?
 日南の商店街でノルディックウォーキングの会を行ったとき、ご病気で歩くのが困難だった方が歩き方の指導を受けて、すっすっと歩けるようになったんですよ。今まで外出もできなかったのに歩けるようになった、また外に出る喜びを感じられるようになった」と大変喜んでいただきました。足腰が悪く散歩を諦めていた方より、「ノルディックウォーキングを知って散歩ができるようになり、人生が明るくなりました。」とおっしゃって頂けたことですね。

◆どんなところにやりがいを感じていますか?
 ノルディックウォーキングは、リハビリから生活習慣病予防やメタボリック対策、そしてスポーツレベルのトレーニングまで、目的によって幅広いメニューが組めます。また他のイベントやツアーと組み合わせることで経済効果も生み、人々の健康増進と共に地域活性化にもつながります。    
 ノルディックウォーキングを目的ではなく手段ととらえることで、様々な可能性が生まれます。いろんなところでいろんな方と歩いていると、確かな手ごたえを感じます。また最近では「今度うちと組んでこんなイベントしませんか」とかお声をかけていただくことが増えました。健康促進やスポーツ関係者ではない、たとえば観光協会だったり商店街だったり、違う分野の方ともつながりが持てる。自分が目指してきたところに近づいていっている実感を感じています。

◆この活動を通じてどんな事を実現したいですか?
 「自分の健康は自分で守る」〜ノルディックウォーキングを通じて、一人ひとりが自らの健康を考える社会づくり、そして新しい形の「生涯健康コミュニティ」を県内各地に作り上げたいと思います。たとえば空き店舗が目立つ商店街があったとしますよね。その空き店舗を利用してノルディックウォーキングのステーションができたとしましょう。すると会社帰りの方が商店街内のステーションに立ち寄って、そこで着替えて商店街の中をノルディックウォーキングします。近くの医療関係の教育機関の生徒さんたちの実習の場所として血圧測定とかしていただけるともっと良いですよね。
 このようなステーションの利用者とお店の方々が自然と挨拶を交わすようになるとするでしょう。そしたら帰りにはどこそこのお店によって買い物をして帰ろうかしらってことになるじゃないですか。そういう方が増えていけば、商店街に人が集る。人を呼び込むことができると、商店街が活性化するんです。それが、「生涯健康コミュニティ」という新しいコミュニティ形態に発展させる仕組みです。

◆5年後どんな活動をしていますか?
 宮崎県ならではの「MIYAZAKIノルディックウォーキング」を確立し、全国、そして海外からのノルディックウォーキング愛好者も宮崎に誘致し、県内の愛好者との交流事業を実現させたいと思います。宮崎県が全国に発信する観光の形のひとつにノルデッィクウォーキング・ツアーを定着させて、全世界からノルディックウォーキングで宮崎に歩きに来るような、宮崎をノルデッィクウォーキングのアジア拠点にしたいですね。

◆協働事業への考え、取り組みについて
 一方的に頼ったりするのではなく、「協働」という文字が示す通り、企画段階から共に考え工夫し、お互いが出来ることや繋がりを持ち寄ることで「プラスα」が沢山生まれることが理想的ではないかと思います。
 募集されている正式な協働事業の実績はありませんが、昨年は日南市や北郷町森林セラピー推進協議会・JR九州宮崎総合鉄道事業部・ホテル北郷フェニックスとの共催で「森林セラピー・ノルディックウォーキングツアー」を2回開催し、その内の1回は関東からのノルディックウォーキング・クラブのお客様と県内の参加者の交流を行いました。日南市内の体験型観光ツアーも盛り込み、東京から「大変楽しかったです。またぜひ宮崎にノルディックウォーキングツアーに行きたいと思います。」とのお手紙を頂きました。  
 とにかくノルデッィクウォーキングは目的ではなく手段。ノルデッィクウォーキングで何ができるか。行政だけじゃなく企業や地元の方々や学校関係者とも手を取り合って、ノルディックウォーキングを核とした交流を持つことを続けていきたいと思います。

◆最後に一言PRを
 ジョギングはちょっとムリ、普通のウォーキングじゃ物足りない・・・ そう思っている人、いませんか? そんなあなたにピッタリなスポーツ・ウォーキング、それがノルディックウォーキングです。 

〜お問い合わせ・連絡先〜

 名 称 NPO法人宮崎県ノルディックウォーキング協会
 代表者 細山田 三保子
 住 所 〒885-1205 宮崎県都城市高城町石山3440−1 
 会員数 60名
 電 話 0986−58−5387
 FAX 0986−58−3101
 URL http://www8.ocn.ne.jp/~mnwa/
 
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