*このレポートは、「メディアミックスによるNPO・ボランティア広報事業」(宮崎県社会福祉協議会委託事業) の一部です。
【お話】ドロップインセンター
理事長 黒田奈々さん
子どもが健やかに育つためには、親の支援が必要・・・

◆きっかけは・・・
 子育て支援を行う上で必要なのは、子どもという視点ももちろん大切ですが、子どもが健やかに育つための環境作りが必要で、その環境作りには親の支援が大切になるということで親の支援を中心に行っていこうという事で設立しました。子育てというと、いろんな雑誌とかの情報でいっぱいになり、外にでる事も少なく自分だけでとか、自分の家庭だけでという風に、限られた情報の中で自分の理想を実現したいけどなかなかできていない現状があります。そういう方達の為にお互いが持っているノウハウを共有する事によってお互いが補完できている状況を作り上げたいと思っています。

 黒田さん(理事長)ご自身は、以前コンピューターの会社に勤務し、そこでの営業や制作の現場での経験から、クライアントからの色々なニーズを聞き出し、前例にこだわらず〜というより前例がない事の方が多かったが〜それを一つずつ実現していく上で、組織運営やマネージメントに非常に興味が引かれた。そして、それがNPO活動とリンクするところが多く、NPO法人の臨時職員になってからNPOとの関わりが始まったそうです。

◆現在の主な活動は・・・
こどもらんど
 
こどもらんど読み聴かせ
 
サイエンス広場
 
権現つどいの広場
 
佐土原地域子育て支援センター
 
子育て支援センター外遊び


●広場運営
・ カリーノ8F こどもらんど
 ◆ お子さんの預かり: 500円/時間 2時間まで 預かる理由は不問
 ◆ ドロップイン:無料 親子での利用 情報共有など自由に利用可能
 ◆ 図書貸し出し:絵本、子育て情報誌、育児書、児童図書など
・ 権現集いの広場
 ◆ ドロップイン:無料 親子での利用 情報共有など自由に利用可能
・ 佐土原 旭町児童館
 ◆ 地域子育て支援センター
 ◆ 児童クラブ
上記各施設において、子育て相談も実施。

●研修事業
・ 親(保護者)向け研修
 ◆ 親支援講座ノーバディズ・パーフェクト・・・6回の講座を通じて自分の中の気づき、自分らしい子育て等を人とのつながりの中でステップを踏みながら自ら考えるという研修
・ 子育て支援者向け研修
 ◆ 施設のスタッフ向けの研修でカウンセリングマインド等を醸成する研修等を実施。


●広報事業
・ 情報誌発行及びホームページの更新
 ◆ るり色のどろだんご・・・子育て中のお母さんが、まさに今自分に必要な情報が何なのかという情報をリアルタイムで集めて編集した情報誌
 ◆ 2008年8月よりホームページをリニューアルし、そこで様々な情報を発信していく
・蜘蛛の巣ネットワークづくり・・・全てを自分のところで行うのではなく、他団体で得意な分野はそこに委託するなど、得意なところを活かしながらネットワークを広げていく。

●文化開催・体験事業
・ 親子対象イベント等
 ◆ 読み聞かせ、コンサート、大道芸等
・ 子ども対象イベント(小学生以上)
 ◆ サイエンス広場・・・ロボット、ホバークラフト、浮沈子などを家にあるもので作る講座→家庭でのふれあいが増えた
 ◆ まちかど体験塾・・・獣医、脳外科医、気象予報士等々専門家の方にどんな仕事をしているか、どんな余暇を過ごしているかを話してもらい、自分の将来像をイメージしてもらう(キャリアマインド形成)→自分の親について仕事などに興味を持つ子どもも増えてきた。


◆この仕事をしていてうれしかった事は
 相談事業をしていく中で、今まで家に閉じこもりぎみだった方たちが外に出て、同じ悩みを持つ方同士のネットワークができてきて、少しずつ悩みが解消されて、いきいきされるのを見たとき。そしてさらに自分の子育ての体験から、同じ悩みを持つ方々への支援をされ、社会貢献していかれ、そういう学びの場が提供できたこと。
 また、自分が小さい頃、おやこ劇場での活動で育った経験を思い出し、子育てのNPOでは親子劇場を行っていた方たちが中心になっている団体が多いことを知ったとき、何かつながりがあるなと、ちょっと運命的な出会いを感じた。

◆今後の活動は・・・
・ 若者保育サポーター養成
 ◆ すでに5年前から行っている事業だが、事前に研修を受けた大学生が2人一組で子育てをしているご家庭を訪問し保育サポートを行うという事業
 ◆ 学生からは将来家庭を持つことのイメージがわきやすくなったり、早く子どもがほしくなったりという意見も聞かれ、この事業が結果として、少子化対策にも繋がっていると感じている。
 ◆ お母さんにとっては、24時間子どもと一緒で、下手すると大人と会話することがない日もあるような中で、保育サポーターの大学生と話す機会も設けられるので、気分転換にもなっている。
 ◆ 大学からボランティア活動の一環として認められたり、大学内で実行委員会が設立されたりとかサポート体制も整えられ、今後も続けていきたい事業である。 。

◆これからどういう方向に進んでいきたいか
 すでに、現在できつつあるが、こちらが、全てお膳立てをしてそれに乗っかって子育てをしていくのではなく、
(1)自分で子育てをし
(2)その体験と解決方法をもとに、他の人をサポートし、
(3)それを色々な方に提供し支援する側に回っていく
ような仕組みを作り、その方がスタッフになり、その中から理事や理事長がでるような組織になれば理想的。

〜お問い合わせ・連絡先〜

 NPO法人 ドロップインセンター
 理事長 黒田奈々
 住所  880-0803 宮崎市旭2丁目1番5号 総研ビル2F
 会員数 個人正会員 48名  ささえ個人会員 44名
 電話  0985-60-7690
 FAX  0985-60-7690
 URL  http://www.drop-in.or.jp/


 
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