渡川ONE

やりたいことをするのが一番

渡川ONE(どがわん) 代表 上村太樹さん

廃校がきっかけで設立集まる機会をつくる団体

 東臼杵郡美郷町南郷区上渡川地区は、西都市、木城町、日向市、椎葉村に隣接する中山間地域です。集落の中央を川が流れ、その川を囲むように、家や田畑が並ぶ、豊かな山村の風景が広がります。
 明治8年に開校された渡川小学校が、130年もの長い歴史に幕を下ろした2年前に設立された渡川ONE(どがわん)は、「渡川のことを好きな人がたくさん増えるようにみんなで渡川を盛り上げていこう!!」を合言葉に、年齢や性別、住所を問わず、自分たちも楽しみながら、自発的に地域活性化の取り組みを行っている団体です。
 7年前に廃校となった渡川中学校を拠点とし、25歳から40歳の同窓生が中心となって渡川地区活性化のための活動を行っており、地区内の使われなくなった鯉のぼりを集めて、ウォークラリーやゲーム等を行う「鯉祭り」をはじめ、地元の小・中学生に自然体験や、水に潜って魚をつく方法を教える「渡川自然塾」等の活動を行っています。

小学校を復活させたい!若者たちが奮闘

 「学校がなくなるということは、学校を通して行われていた入学式、卒業式、運動会等も失われ、地域の方々が集まる機会が少なくなるんですよね」と代表の上村さんが語ってくれました。地域で守られてきた文化や伝統を存続させることが難しくなってきたことをきっかけに、渡川自然塾の活動を通して、自然のなかでの遊び方を子ども達に教えています。
 「僕たちの卒業した渡川小の復活を夢見ています。地元に独身者も十数名いますので、彼らが結婚して子どもを産んでくれたら復活できるんじゃないかと考えているんですよ。」と上村さんが話してくれました。



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渡川ONEの皆さん
左から2番目が上村さん

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