宮崎農業高校ボランティア部

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今回は、県立宮崎農業高校の「ボランティア部」を紹介!

インタビュー:宮崎農業高校ボランティア部の小笹さん、黒木さん、原田さん、柳田さん

「宮崎農業高校ボランティア部」について

 宮崎農業高校は全校生徒595名で、校訓は「自尊独立・流汗悟道」です。
生物工学科・生産流通科・食品工学科・環境工学科・生活文化科の5つの学科があり、毎日楽しく学校生活を送っています。
 私たちのボランティア部は、部員17名で活動しています。昨年9月に行われた宮崎県高等学校総合文化祭では、国際・ボランティア部門の研究発表において、「最優秀賞」を頂きました。これは、昨年度の全国高総文祭での最優秀賞に続き、私たちの活動が認められたことなので、とても嬉しかったです。

今の活動内容について

 学校で育てた野菜を使って自分で弁当を作る「弁当の日」や、小学生を学校に招いて行う食育活動、宮城県に向けた募金活動などを行っています。
 この中で「弁当の日」とは、2001年に香川県の小学校校長だった竹下和男さんが始められたもので、子どもたちが自分で献立を考え、材料をそろえ、弁当を作るのがルールです。「弁当の日」の取り組みは小中学校を中心に46都道府県、749校まで広がり、宮崎県はなんと日本一となる153校が実施しています。昨年から私たちもこの「弁当の日」をベースに「宮農版お弁当の日」というのを行い、自分たちで育てた野菜を使って自分で弁当を作る活動を始めました。この活動は学校内だけでなく、地域の小学生と一緒に行ったりしています。この活動を通して野菜を育てている人や毎日弁当を作ってくれる人の思いを感じ取ってもらい、更に食と農の大切さを実感してもらいたいと思っています。

「弁当の日」をはじめたきっかけは?

 「弁当の日」を始めたきっかけは、竹下先生の講演を聴いたことです。特にその中で出てきたハナちゃんの話しを聞いたことが一番のきっかけになります。余命半年と言われた母親が、当時5歳のハナちゃんにご飯の炊き方や味噌汁の作り方を教え亡くなった話を聞きました。この話を聞いて五歳のハナちゃんにはできて高校生の私にはできないことがある、親は子どもの将来を考えて生きているということを感じ、私は今できることは何だろうと考え、「弁当の日」を園芸流通部と計画し行いました。

ボランティア部に入ったきっかけは?

 <黒木>
私は、ボランティアをして、自分も楽しみながら人の役に立ちたいと思ったからです。また、姉がボランティア部に入っていて活動がとても楽しいと言っていたので私も入ろうと思いました。
<原田>
ボランティアの顧問の先生に説明を受けた際に、「弁当の日」の活動を聞いて、
自分もやってみたいと思いました。また、ボランティアを通して何か得られるものがあればと思い入部しました。
<柳田>
とても楽しそうだったので入部しました。また、新しいことに挑戦したいと思っていたので、ボランティア部に入って良かったと思っています。

活動をとおしてうれしかったことや大変だったことは?

 東日本大震災の義援金をつくるために、アクリルたわしやリースを自分たちで作りました。文化祭で売った時に、自分が作ったものが売れたことがうれしかったです。買ってくれたお客さんが、自分が作ったものをとって「これすごくかわいい。」と言ってくれて作ったかいがあったと思いました。
 小学生との野菜や弁当作りで行ったチャレンジファームで、最初は人見知りであまり話さなかった子が、後半には笑顔で話しかけて来てくれたときに嬉しく感じました。
 チャレンジファームでの雑草抜きや準備などが、とても大変でした。
 子どもたちを学校に招いて行う活動では、なかなか計画通りにいかなかったりして苦労しましたが、子どもたちに感想を聞くと「また参加したい」「楽しかった」 など喜んでくれる姿を見ると、やって良かったと思います。

これまでの経験を、今後どのように生かしたいですか?

<黒木>
様々な場面で、人を助けられるような素敵な大人になりたいです。
<原田>
私は、今まで人見知りでした。しかし、ボランティア部に入ってたくさんの人と交流することになり、たくさんの人と話が出来るようになりました。これからもより多くの人とコミュニケーションをとっていきたいです。
<柳田>
私も、誰かのために役に立てるようになりたいです。そして、自分自身も幸せになりたいです。
<小笹>
将来もし自分が結婚して子どもができたら、一緒に台所に立って料理を作ったり弁当を作ったりしながら食の大切さを伝えてあげたいです。

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宮崎農業高校「ボランティア部」

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