コミュニティビジネスレポート 「こんな面白いシンポは初めて!」 前編(H17.3.5 宮崎市民プラザ) 宮崎県コミュニティビジネスシンポジュウム 宮崎県のコミュニティビジネスの可能性を探る ■日 時 平成17年3月5日(土) 13:00〜16:00 |
○基調講演「コミュニティビジネスの現在・未来」 ○パネルディスカッション (NPO法人 ネイチャリング・プロジェクト代表理事) (里の駅・ふるさと茶屋夢のぼり 施設代表) (社会福祉法人「いつか会」会長) (NPO法人 宮崎文化本舗 代表理事) |
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○レポート第1弾 講演がありパネルディスカッションがある。 講演の講師がコーディネーターを務める。そんな、ごく普通のシンポジウムが、3月5日(土)に宮崎市であった。 宮崎で、自治体主催のシンポジウムといえば、県外の、ある程度、名の知られた大学の先生を講師に呼ぶ。
ところが、3月5日の宮崎県コミュニティビジネスシンポジウムは、パネルディスカッションが本当におもしろかった。
鹿児島の松村氏は、見るからにあやしげな風貌。 石田さんの話を受けて、中村教授が、19歳、20歳の頃、映画の世界で働いていたことを告白。今回、宮崎文化本舗を訪問するのを楽しみにしているとのこと。宮崎には縁のなさそうなコミュニティビジネスの話が、しだいに、身近なものに感じ始めた。
予告なしに、時給を650円にした。メンバーの意識が変わった。
時給650円で回っていくためには、どうしたらいいか、各自に問題提起した。
宮崎の武田さんは、退職金をつぎこんでビルを買った。不足分は、NPO法人で借金した。
当時の福祉作業所は、賃金(?)が3千円だった。1日ではなく、1月で3千円だった。
福祉作業所といえば、郊外でやるものと思われていた。
ノーマライゼーションからいえば、街中に出るべきだと思った。 一般の人と交わる方がいい。
元の職場の近くのビル。ワンコイン、500円でランチを出す。
子供たちの親戚が来るのではなく、一般の人も行きたいと思う店にしたかった。
一律の賃金をやめて、月1万円〜3万円と差をつけた。
子どもたちも、やりがいを感じて、明るくなった。
街中だから、ジャージは禁止。女性はお化粧もする。
いつか、子どもたちが、自分たちの力で暮らせるように「いつか工房」だった。
レストラン「アンジュール」は、フランス語、レストランのケーキをつくる「アルガンディア」はスペイン語、
そば屋の「有一天」は中国語で「いつか」という意味。
宮崎文化本舗の石田さんは、留学先のバージニアビーチ市が宮崎市の姉妹都市になったこともきっかけになった。
そして、1億円でスティングを呼んだシーガイアから、会場料を無料にするから映画祭をやらないかと言われた。
毎年、前年以上のものを求められプレッシャーになった。
NPO法人は、映画祭とは違う。文化事業のマネジメントができないかと思った。
初めての「事務局代行」は、月3千円で引き受けた。その代わり、儲けは折半。
数十万円の利益を手にした。(その後、事務局代行で儲かったという噂は聞かない。)
NPO相互のネットワーク、ゆるやかな関係がほしいと思い、「NPOハウス」を始めた。
県の企業局の独身寮が入居者ゼロになった。維持費は、年間3百万円かかる。
NPOに安い家賃で貸せば、民間主体のインキュベーション(孵化)施設になる。
1年間かけて交渉し、NPOに又貸しする不動産屋になった。
中村教授は語る。お金をどう使うかがポイントだ。退職金を事業につぎこむ。
健康に投資する。パネリストのみなさんは、ポジティブ志向だ。
全国で事例を話すと、その反応で、やる気がわかる。
すぐに、視察に行こうと言う人もいる。
そこだからできた。ここでは無理だと言う人もいる。
今度は、事業を運営する上で大事にしている「こだわり」を、
企業秘密にふれない程度に話してほしいという注文が出た。
松村氏が、いきなり、企業秘密を本邦初公開すると言う。
ここで、前編は終わり。後編で、パネリストの「成功の秘密」が明かされる。
【レポート:街が元気だネット!事務局S】
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